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G・ガルシア=マルケス 著/鼓 直 訳『百年の孤独』

コロナ禍の「ブックカバーチャレンジ」3日目。次には回さず自己完結で。



ガボは結局、全集でも買い直している。



長い年月が過ぎて銃殺隊の前に立つはめになったとき、おそらくアウレリャーノ・ブエンディーア大佐は、父親に連れられて初めて氷を見に行った、遠い昔のあの午後を思い出したにちがいない。



長過ぎる一文は悪文だと言われる。書き手が文章構造を脳内で整理できずにそのままアウトプットしたせいで一文が長くなってしまっている文章は確かに読めない。でも、鼓先生のこの完璧な訳よ。この異様な長さの書き出しのせいで、一気に物語に引きずり込まれる。



これでガツンとやられた私にとって鼓先生はいつか仕事してみたい憧れの人となった。いただいた手紙はずっと宝物。ドラえもんの切手。



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