2022年1月17日読了時間: 4分読んだ本#001 村井理子著『家族』※ 発売前だし、ネタバレしないよう書いたつもり 先週、ネックレスを一本、駄目にしてしまいました。つらいです。 村井理子著『家族』に描かれた、村井さんのご家族のややこしさは、絡まってしまったネックレスの鎖みたいだと思った。めっちゃくちゃ華奢な鎖のやつ。鎖は繊細なほど、しつこく...
2022年1月7日読了時間: 5分読んだ本這い上がるために書に籠る:避難所へのガイド『千年の読書』2021年の大晦日だった。石川さゆりさんは、天城を越えるのか、あるいはこごえそうな鷗を見つめ泣くのか。知らないまま年を越すことになりそうだ。とはいえ、「今井」の蕎麦をすする頃には昼間の酒は抜け、頭は冴えていた。酒を抜いて新年を迎えることができるという誇らしさで、万能感に支配...