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八月最終日の腐りかけの桃
冷蔵庫に取ってあった桃は、皮が茶色く変色し、たるみ、ブヨブヨしている。 八月の最終日、午前中は『8月の本』を読む。暑くて食材調達へ出る気になれず、冷蔵庫にあったのが、腐りかけの桃。 「ツィゴイネルワイゼン」を大音量でかけた。桃を食べるので。 「きみ、いま何か言ったかな?」...
8月31日


豹は虎のイロチってことで|絵を描くことで思考するvol.01
「虎がもう、豹になってしもてるやん!」 名古屋城本丸御殿の「竹林豹虎図」のことです。世界観、めっちゃクレイジー。それが最高だった。やあやあ、ここに狩野派あり! キンキラキン(ドヤァ)! という圧にあてられて、刹那、脳がバグを起こしかける。そのなかで得たなけなしの理性的感慨が...
2024年6月30日


〈仕事〉〈勉強〉〈遊び〉、そして〈喧嘩〉もガチでマジ:近藤康太郎さんとの三冊目『宇宙一チャラい仕事論』
言葉はそのフレーズだけでは単なる空疎なハリボテだ。ギラギラとしたフレーズの背景に、個人の経験、思考、すなわち書き手の人生を伴ってこそ、はじめて読むに値する実を持つ。だから、いい文章を書くには善く生きなくてはならないし、言葉を使って生きている私たちは善く生きなければ虚しい人間になっ
2024年6月7日


近藤康太郎さんのこと:『百冊で耕す』発売の朝に
20年以上、近藤康太郎という作家の読者をしてきた。知るきっかけはもちろん新聞だったのだけれど、新聞記者と思ったことはない。作家として読んできた。その人の書くものはどんな小さなものでも読みたくて、著書や新聞記事を読むなぞ基本中の基本だし、雑誌への寄稿については、グーグルなんか...
2023年3月2日


わたしにしか、書けないものは、ある:哲学的文章読本『三行で撃つ』
※ 新刊『百冊で耕す』刊行直前のタイミングで、前著『三行で撃つ』の7刷が決まりました。めでたい! 7刷を記念して、2022年1月8日のnote(アカウント閉じちゃった)より再掲します。 百年遺すつもりで、本を作った。 「千年の読書」に、なる。なんて、欲はさすがにかかないけれ...
2023年2月27日
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