2022年2月19日読了時間: 2分読んだ本寮 美千子 著『あふれでたのはやさしさだった 奈良少年刑務所 絵本と詩の教室』 三砂慶明さんの『千年の読書』で紹介されていて手に取った本。胸を打つ詩が多数出てくるので、ずっと泣きながら読んだ。 最初のページにこうある。受刑者の子たちのこと。 それぞれが、自分を守ろうとして、自分なりの鎧を身につけている。 (略)...
2022年2月14日読了時間: 1分読んだ本川本 直 著『ジュリアン・バトラーの真実の生涯』 オスカー・ワイルド、ロスト・ジェネレーション、ビートニク、ウォーホルとファクトリー、トルーマン・カポーティ…。 このあたりのカルチャーや文学が好きな人にはたまらん本。スター揃い踏み設定の煌びやかなストーリーなんだけど、何がすごいって、めちゃくちゃ文学史(カルチャー史)の...
2022年2月10日読了時間: 2分読んだ本中村 昇 著『ウィトゲンシュタイン最初の一歩』『論理哲学論考』を読んでいると言ったら、献本いただいた本。最強の副読本です、これ。ちょうど同じ時期に『哲学探究』のほうを読んでいたわたしの著者(であり、読書友だちの近藤康太郎さん)に、本書を紹介したら、AERAの書評で取り上げていた。 ...
2022年2月8日読了時間: 2分読んだ本吉村萬壱 著『哲学の蠅』 凄い…。 考えさせらることが尽きないけれども、自分が近年考え続けている「わかる」とは何か? という視点で、文章(思考)を追いかけた。 人はよく「わからない」と言う。「わかりたい」と言う。でも、そもそもそんなに「わかる」ことは大事なのか? 「わかり合う」とか、共感とか...
2022年2月2日読了時間: 3分読んだ本#002 『昭和45年11月25日 三島由紀夫自決、日本が受けた衝撃』「あのとき、何してた?」という話題にのぼるような日が、ある。私が生まれるより前の、昭和のそんな一日に「楯の会事件」があるだろう。昭和45年11月25日。 中川右介著『昭和45年11月25日』は、大量の文献引用から一冊を構成する趣向を取る。戯曲『サド侯爵夫人』の形式を借りてい...