オスカー・ワイルド、ロスト・ジェネレーション、ビートニク、ウォーホルとファクトリー、トルーマン・カポーティ…。
このあたりのカルチャーや文学が好きな人にはたまらん本。スター揃い踏み設定の煌びやかなストーリーなんだけど、何がすごいって、めちゃくちゃ文学史(カルチャー史)の勉強になります。そしてさらには、作家と編集者(アーティストとプロデューサー)の創作論にもなっている。どうやって、価値ある作品を生み出し、どうプロモーションするか。そして「ここまでやるか」の協働にいつもあるのはビジネス感情を超えた愛なんだと思う。愛がなきゃ、できない。そう思うシーンは私のような編集者でさえも、たくさんある。こんなエンタメ教養はなかなかないな、という一冊。
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